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日帰り大腸ポリープ切除術(CSP)

日帰り大腸ポリープ切除術(CSP)

当院では、お身体への負担が少ない大腸ポリープ切除法「コールド・スネア・ポリペクトミー(CSP)」を導入しています。

これまで中核病院への紹介が必要だったポリープも、大腸カメラ検査の流れの中で、その場ですぐに切除することが可能になりました。

 

🔍CSP(コールド・スネア・ポリペクトミー)とは

✂️ 電気を使わずスネアで切除する方法です

CSP(Cold Snare Polypectomy)は、電気(熱)を一切使わず、特殊な金属の輪(スネア)でポリープを根元から締め付けて切り取る方法です。


従来の「ホットスネア法」や「EMR(内視鏡的粘膜切除術)」では電気で焼き切るため、腸の壁が熱でダメージを受けるリスクがありました。CSPはそのリスクを大幅に低減した、現在の標準的な治療法です。主に10mm未満の良性ポリープが対象となります。

 

CSPを受ける3つのメリット

メリット 1 🛡️
合併症のリスクが極めて低い
熱を加えないため、腸の壁が焼けてダメージを受けることがありません。術後の出血や穿孔(腸に穴が開くこと)といった合併症が起こる可能性を大幅に抑えられます。
メリット 2
「一度の検査」で診断から治療まで完了
大腸カメラで切除可能なポリープが見つかった場合、その場ですぐに治療できます。後日また下剤を飲んで再受診する必要がなく、お忙しい方の負担を大きく軽減します。
メリット 3 🏃
日常生活への影響が最小限
組織へのダメージが少ないため傷の治りが早く、術後の食事制限や運動制限も従来法に比べて緩やかです。スムーズに日常生活へ戻っていただけます。

 

📋対象となる方・ならない方

✔ CSPの当日切除が可能な場合
  • ポリープの大きさが10mm未満
  • がんの可能性が低く、良性と判断されるポリープ
  • 血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を服用していない
  • 医師が安全に処置できると判断した場合
⚠️ 当日切除が難しく、専門病院をご紹介する場合
  • ポリープが10mm以上と大きい場合
  • がんが疑われる場合(入院設備のある提携病院へご紹介)
  • 抗血栓薬を服用中の方(薬の種類により休薬の調整が必要です)
  • 持病や当日の体調によっては、安全のために切除を見送る場合があります

 

📅切除当日の流れ

検査開始まで(来院・下剤服用・前処置)は、通常の大腸カメラ検査と同じです。

🔬
 
精密な観察・切除の判断
大腸全体を観察し、ポリープを発見した場合は拡大内視鏡などを用いて詳細に評価します。「がんの可能性が低く、CSPで安全に切除できるか」を慎重に確認します。
✂️
 
ポリープ切除
検査・切除を含めた所要時間:約30〜40分
条件を満たすポリープはその場で切除します。スネアを根元に引っ掛け、締め付けて切り取ります。切除後は傷口から自然に止血していることを確認し、残りの部位の観察を続けます。
🧪
 
病理検査(顕微鏡検査)
切除したポリープは必ず回収し、顕微鏡による精密な病理組織検査に提出します。がんの有無や組織の種類を確認します。
💬
 
当日の結果説明
検査・治療の画像をご覧いただきながら、当日の状況をわかりやすくご説明します。術後の注意事項(食事・運動・入浴など)もお伝えします。
📋
 
病理結果の説明(約1〜2週間後の外来)
病理組織検査の結果が出次第、外来受診していただき詳しい診断結果をお伝えします。今後の経過観察の間隔(次の大腸カメラの目安)もあわせてご説明します。
 

💴費用について(自己負担額の目安)

検査項目 1割負担の方 3割負担の方
大腸カメラ
(観察のみ)
1割負担の方約1,500〜
2,000円
3割負担の方約5,000〜
6,000円
大腸カメラ
(生検あり)
1割負担の方約3,400〜
5,000円
3割負担の方約10,000〜
15,000円
大腸ポリープ
切除術
1割負担の方約7,000〜
10,000円
3割負担の方約20,000〜
30,000円

※上記の費用は概算です。診察料、採血料、事前の下剤処方などにより合計金額は前後することがあります。
※ポリープ切除を行った場合は「手術」扱いとなるため、ご加入の生命保険の給付対象となる場合があります。保険会社にご確認ください。

 

よくあるご質問

ポリープ切除は誰でも受けることができますか?
いくつかの条件を満たす場合に当日切除が可能です。安全に行うため、事前の診察と検査当日の観察で以下を確認します。
  • 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用していない
  • ポリープが10mm未満で、がんの可能性が低い
  • 当日の体調・全身状態が処置に適している
条件を満たさない場合は、入院設備のある提携病院へ責任を持ってご紹介いたします。
術後、日常生活で気をつけることはありますか?
1週間程度、お腹に負担のかかる活動を控えてください。CSPは安全性の高い治療ですが、切除部分は一時的に傷口となります。
  • 飲酒:当日のアルコールは厳禁。数日間は刺激物を控えてください。
  • 入浴:当日はシャワー程度にとどめ、長風呂・サウナは避けてください。
  • 運動・旅行:術後1週間程度は激しい運動、重労働、長距離の移動をお控えください。
術後に出血することはありますか?
数日間、便に少量の血が混じることがありますが、多くは自然に治まります。CSPは電気を使わないため、傷の治りが早いのが特徴です。ただし、以下の場合はすぐに当院へご連絡ください。
  • 激しい腹痛がある
  • 便全体が真っ赤になるほどの多量の出血がある
  • 発熱(38℃以上)が続く
血液をサラサラにする薬を飲んでいますが、切除できますか?
抗血栓薬の種類によって対応が異なります。事前診察で詳しく確認させていただきます。薬によっては休薬が必要な場合がありますが、脳梗塞や心筋梗塞の既往がある方の場合、勝手な服薬中断は大変危険です。必ず医師の指示に従ってください。休薬が難しい場合は、入院施設のある病院へのご紹介をご提案することがあります。
切除後、次の大腸カメラはいつ受ければよいですか?
切除したポリープの性質・個数・大きさなどにより、次回の検査時期の目安が変わります。病理結果をお伝えする外来(切除後1〜2週間)の際に、今後の経過観察の頻度について詳しくご説明いたします。一般的には1〜3年後の再検査をお勧めすることが多いです。

 

 

✉️院長メッセージ

大腸がんは、日本人のがん死亡原因の上位を占める疾患ですが、大腸ポリープの段階で発見・切除できれば、将来のがんを未然に防ぐことができます。私が岐阜県立多治見病院で数多くのがん症例を経験してきたからこそ、「早期発見・早期治療」の重要さを強く実感しています。

当院ではCSPを導入したことで、大腸カメラで見つかったポリープをその場で切除し、患者さんが再び下剤を飲んで来院する手間なく治療を完了できるようになりました。お身体への負担を最小限にしながら、責任を持って治療まで完結できる体制を整えています。大腸の気になる症状や検診の結果についてお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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