脂質異常症について
脂質異常症について
脂質異常症(かつての高脂血症)とは、血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れ、基準値から外れてしまっている状態です。高血圧などと同様に自覚症状が全くないため放置されがちですが、静かに血管と肝臓を傷つけていきます。多治見市の岡山内科・消化器科クリニックが、症状・原因・検査・治療についてわかりやすく解説します。
目次
🩸 脂質異常症とは
脂質異常症(かつての高脂血症)とは、血液中のコレステロール(悪玉・善玉)や中性脂肪(トリグリセライド)のバランスが崩れ、基準値から外れてしまっている状態です。
脂質異常症の3つのタイプ
- LDL(悪玉)コレステロールが多い
- 中性脂肪(トリグリセライド)が多い
- HDL(善玉)コレステロールが少ない
これらの状態を放置すると、余分な脂質が血管の壁にドロドロと溜まり、血管を硬く狭くする「動脈硬化」を静かに進行させます。高血圧などと同様に自覚症状が全くないため、健康診断で指摘されても放置されがちですが、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞を招く原因となるため、早期の対策が必要です。
🤔 自覚症状がない脂質異常症のサイン
脂質異常症そのものには、痛みやだるさといった自覚症状は一切ありません。しかし、血液の異常がお腹の臓器のサインとして現れているケースが多々あります。以下のような点に心当たりはありませんか?
⚠️ このような心当たりはありませんか
- 健康診断で脂肪肝や肝機能の異常(AST・ALT・γ-GTP)を指摘された
- ここ数年で急に体重が増えた、特にお腹まわりが気になる(内臓脂肪型肥満)
- お酒を毎日飲む、または甘いものや炭水化物が大好きである
- 家族にコレステロールや中性脂肪が高い人、心臓病を起こした人がいる
🔍 脂質異常症を引き起こす主な原因
脂質異常症の原因は、遺伝的な体質(家族性高コレステロール血症など)に加え、日々のライフスタイルの乱れが大きく影響しています。
| 原因 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 食生活の偏り | 肉の脂身や卵類の摂りすぎ、白米やパン、甘いものや果物の過剰摂取。 |
| お酒の飲みすぎ | アルコールは肝臓で中性脂肪が作られるのを強力に促します。 |
| 運動不足・肥満 | 代謝が落ち、効率よく脂質を消費できなくなります。 |
| 喫煙 | 悪玉コレステロールをさらに悪質化させ、動脈硬化を一気に加速させます。 |
🔬 脂質異常症と脂肪肝の深い関係
「コレステロールや中性脂肪が高いのは血管だけの問題」と思われがちですが、実は脂質異常症と脂肪肝は密接に関係しています。食事から摂った脂質や糖分は肝臓で処理されますが、処理しきれなかった余分な脂肪は、肝臓そのものにも蓄積されてしまいます。
腹部エコー検査による精密チェック
当院は消化器内科の専門医療機関として、脂質異常症が疑われる患者様に対して腹部超音波検査(腹部エコー検査)を積極的に行っています。お腹に超音波を当てるだけの痛みのない検査で、肝臓の脂肪蓄積度をリアルタイムで確認することが可能です。血液検査の数値(点)だけでなく、画像(線)で実際の臓器の状態を確認することで、より効果的な治療に繋げています。
💊 将来の健康を守る当院の治療方針
当院の治療ゴールは、単に数値を下げることだけではありません。血管と肝臓をきれいに保ち、将来の脳・心臓病を防ぐことを目指します。
- 食事・運動療法による改善まずは食生活の見直しをご提案します。青魚(EPA・DHA)や食物繊維を増やし、糖質を適量にするアドバイスと共に、無理なくできる有酸素運動を組み合わせます。
- 安心でお体に優しい薬物療法生活習慣の改善で目標値に届かない場合は、お薬を開始します。現在は副作用が少なく安全性の高い薬が揃っており、エコー検査で脂肪肝の改善度を確認しながら丁寧にコントロールします。
❓ よくある質問
Q. 健診でコレステロールや中性脂肪が高いと言われましたが、体に痛みや症状はありません。それでも治療は必要ですか?
Q. コレステロールが高いのは血管の問題だと思っていましたが、肝臓にも関係がありますか?
Q. 脂質異常症の治療はお薬だけですか?
👨⚕️ 院長からのメッセージ
脂質異常症の本当のこわさは、見えないところで血管を傷つけるだけでなく、大切な肝臓を脂肪肝にし、将来的に肝硬変や肝がんに進行するリスクを孕んでいる点にあります。当院では、消化器専門医としての確かな目で、血液データとお腹のエコー画像の両面から、あなたの健康状態を分かりやすくお伝えします。「まずは自分の肝臓の状態を見てみたい」という動機でも構いません。健診で脂質の数値を指摘された方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
岡山内科・消化器科クリニック 院長
